弁護士1年目の教科書
主に若手の弁護士実務に役立つ本を紹介していきます。
企業法務のための 民事訴訟の実務解説 (BUSINESS LAW JOURNAL BOOKS)
- 作者: 圓道至剛
- 出版社/メーカー: レクシスネクシス・ジャパン
- 発売日: 2016/10/13
- メディア: 単行本
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ネット上であまりおすすめされていませんが,これは非情に役に立ちます。訴訟手続の進行に合わせて実務上気をつけるべきポイントが細かく記載されています。
ちなみに同じ著者(團道至剛弁護士)の若手弁護士のための民事裁判実務の留意点の実質的な改訂版なので,こちらは無理して買わなくてよいです。ネットだと未だにこちらが絶賛されていますが…。
若手弁護士のための 初動対応の実務 Initial Response of Practice for Young Lawyer
- 作者: 長?佑志
- 出版社/メーカー: レクシスネクシス・ジャパン
- 発売日: 2016/04/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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あらゆる分野の初動対応を紹介しているわけではありませんが(訴訟以外は薄い),こちらも「とりあえず何をしたらいいのか」が理解できるため,非常に役に立ちます。
広く浅く解説されている分,広く浅く仕事がふられるタイプの事務所ではない人は,何年目でも役に立つと思います。
内容としては「社会人1年目の教科書」的な一般論が多いのですが,最初のほうに書いてある法律相談でよく使う知識のリスト的な部分が有用です。その部分はPDF化してスマホやタブレットでいつでも閲覧・予習できるようにしています。
少し詳しすぎて通読は厳しいのですが,辞書として手元に置いておくと安心できます。上記「初動対応」を通読してある程度頭に入れたら,日常業務ではこちらを使ったほうがいいかもしれません。
契約書作成の実務と書式 -- 企業実務家視点の雛形とその解説
- 作者: 阿部・井窪・片山法律事務所
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2014/06/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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企業法務系の事務所では必携ではないでしょうか。契約書のサンプルと詳細なコメントという構成になっており,まさに契約書の基本書という体裁です(有斐閣は伊達じゃない)。私は修習生時代に通読しました。普段は契約書のチェックの際に辞書的に使うことになると思いますが,仕事中にこっそり少しずつ通読していくと本当に力がつく本です。しんどいですが…。
これは訴訟案件のある弁護士必携です。事務所に置いてあったとしても自分用に買って付箋をベタベタ貼っていきましょう。ここに金をケチるくらいなら他の本も買わなくて良いです。