法科大学院ガイドを読む意味
自分がロースクールに進学した当時は全然知らなかったんですが,世の中には法科大学院受験ガイド本というものがあり,そこそこ売れているようです。売れていなければ,何年も連続で出ませんからね。(売れていないのに,法科大学院からの広告料欲しさに少しだけ刷っている可能性もありますが…。)
法律に精通した専門家を目指す人に法科大学院徹底ガイド2016年度版(日経キャリアマガジン特別編集) (日経ムック)
- 作者: 日経HR編集部
- 出版社/メーカー: 日経HR
- 発売日: 2015/06/15
- メディア: ムック
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半強制的に読む機会があったのですが,「すでに法律家を目指している人」向けの本ではない,と思いました。「目指すかどうか迷っている人」で「予備試験ではなく,法科大学院を中心に司法試験までのルートを組み立てている人」をターゲットにしている感じです。掲載されている情報も,法律家賛美,法科大学院賛美で,特に法科大学院選びには役立たないように思います。端的に言えば,法科大学院の広告集です。
法律家や法科大学院について暗い未来ばっかり報道される昨今,明るい視点からこれらを分析した文章が読みたい人にはおすすめです。