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民法総合・事例演習第2版 レビュー

 

民法総合・事例演習 第2版

民法総合・事例演習 第2版

 

 京大教授陣が書いた民法の演習書。

新司法試験を意識した長めの事例と判例の射程を意識した設問。

解説がついていないのが残念だが、問題の質・難易度は非常に高い。自分も講義の予習のために解いたが、設問ごとに参考文献・必読判例のリストがついているので、それらを読みながら取り組めば一応の解決にはたどり着けた。しかし、設問の裏にある問題意識、判例の射程への懐疑を会得するには、議論しながら数人で取り組む必要があるだろう。

特に第3部の債権回収編(主に債権総論・担保物権)の難易度は現在出版されている民法の演習書では最高レベルだと思うので、上位合格を狙う人はぜひ取り組んでおくべきだろう。

また、京都大学法科大学院入試の元ネタになっているので、院試対策として使うのもよい。