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おいでよ ほうりつがくのもり(基本書レビューblog)

まったり司法試験・予備試験の基本書をレビューします

原田大樹『演習 行政法』『例解 行政法』レビュー

 

 著者は、大橋弟子で京都大学教授(wikiに個別ページがないみたいなので、一応言及)。

演習 行政法

演習 行政法

演習 行政法

 

 おすすめ度:★★★★★(満点)

司法試験・定期試験向け行政法の演習書。問題の質も、解説の質も高い。

新司法試験型の行政法の演習書となると、事例研究 行政法 第2版(『事例研究』)が定番だが、試験本番での「論証」を意識した解説がされる点、個別法の仕組み解釈を意識した論述である点、きちんと解説がついている点は、『事例研究』より優れていると思った*1。読むとしたら、『事例研究』より先に読むべきだろう。

また、事例研究と異なり原田先生の単著なので、体系に拘る人はこちらがよいかもしれない。原田先生は著書のすべてで個別法の解釈を重視されるスタイルをとられており、現在の司法試験の傾向との相性が良い。

 

 例解 行政法

例解 行政法

例解 行政法

 

 おすすめ度:★★★★☆

薄く浅い行政個別法の入門書といった感じ。一応基本書という位置づけになっているので、行政法総論・救済法についての言及もひと通りある(直前期のまとめノート程度のボリューム)。行政法 第4版(櫻井・橋本)などを読んだうえで、個別法を学ぶための2冊目といった位置づけになるかな、と思った。

自分は『事例研究』をまわし終わったので空いた時間に少しづつ読んだ。図解を多用した解説であまり苦労することなく個別法の仕組みが理解でき、司法試験の行政法の出題傾向が個別法重視なので、相性は良いと思う。「試験メジャー法令」である税法・社会保障法・環境法・都市法を中心に解説されている。

少なくとも、この本を読んでから、「試験メジャー法令」の(試験中の)解釈速度・精度は抜群に上がったように思えたので、行政法2冊目の教科書を探している人におすすめ。

 

おまけ

このblogに「原田大樹 プロフィール」とか「原田大樹 ブログ」とかで検索していらっしゃる方が一定数いらっしゃるようですが、このblogはそういったニーズにはお応えできません! 素直にご本人の公式サイトをご覧になってください。ごめんなさい。

 

*1:『事例研究』のレビューはこちら