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おいでよ ほうりつがくのもり(基本書レビューblog)

まったり司法試験・予備試験の基本書をレビューします

リーガルクエスト刑事訴訟法(宇藤・松田・堀江) レビュー

刑事訴訟法 (LEGAL QUEST)

刑事訴訟法 (LEGAL QUEST)

おすすめ度:★★★★★(満点)

田宮以来の、刑事訴訟法の基本書の決定版になりうる本。

堀江慎司執筆部分(第1章:捜査、第4章:証拠法)が秀逸。論理明快なうえに、理由の記載も必要十分であり、答案にもそのまま論証として書ける。

ちなみに、堀江以外執筆部分の多くは、手続を説明するだけの部分であるから、堀江以外が書いた場所だからといってクオリティが低いということはない。しかし、訴因の章は曖昧な記述が多く、答案にすぐ使えるわけではないと感じた。

とはいえ、堀江執筆部分だけでも読む価値は十分にある(捜査と証拠法という、一番試験に出やすいところであるし)。

特に伝聞の章の記述が丁寧で、趣旨から書き起こされており図も多用されている。個人的には予備校の教材より丁寧だと感じた。正直、本人の講義を聞くよりわかりやすかった。

なお、判例の解説は必要最低限に留まる。『刑事訴訟法判例百選 第9版 (別冊ジュリスト 203)』と共に利用しているので、特に不自由は感じない。

2012年末に出版されたばかりだが、3年以内に刑訴教科書のスタンダードになっていくだろう。