刑法総論の考え方・楽しみ方 レビュー
- 作者: 佐伯仁志
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2013/04/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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・筆者が非常に楽しそうに刑法総論の論点を考えていく本。
・刑法総論の考え方は教えてくれるが、楽しみ方を教えてくれるわけではない。(楽しそうな筆者の雰囲気は非常によく伝わってくる)
・「構成要件的故意を認める結果無価値」という佐伯先生の立場から書かれているので、行為反価値論者でも違和感なく読める。
・様々な学説・判例の見解を比較しながら検討していくスタイルなので、1行問題対策やケースブックの予習で活躍する。
・法学教室ライブラリシリーズの例に漏れず、判例の検討がわりとしっかりしているので、その部分は事例問題対策にも使える。
・緊急避難の回はかなり趣味に走っているが、面白い。
・高山佳奈子説にもしばしば言及するため、かなたんファンは必読。